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シナプス

同じへら専科で連載している近野さんが、すっかり短ハリスにハマっている。

Facebookのカバー写真も、現在は3㎝の上ハリスを食っている写真だ(笑)。以前から僕の連載を熱心に読んでくださっていて、FBでも短ハリスネタは少なくない。僕の名前や連載タイトルが出たこともあるし、その度にコメントさせていただいてきた。

おっかなびっくりしながら、少しずつ少しずつ詰めていって、ついにひとケタの壁を突破したと思ったら、3㎝はあっという間でしたね(笑)。

いやいや、別に近野さんにマウント取ろうなんて思ってないです。連載の初回に書きましたが、僕は所謂オリジネーターではないですしね。そもそも、もしオリジネーターだったとしても、情報提供後も未来永劫にセンパイ面する気もないですし。FBとかでたまに見かけますよね。いつまでもそういう人。ヘタすると自分より釣るようになっても、上から感が消えない。見ていてイタいです。

いいんですよ。教わった側がいつまでも謙虚でいるのは、日本人らしさだと思いますから。だけどそれに胡座をかいたら恥ずかしいよね、ということです。近野さんへの僕のコメントも、そういう視点で嘲笑っている人はいただろうなと思います。どうしてもノーガキにはそういう印象を受けますからね。でもそれは、知の欲求に飢えた近野さんへの誠意ある姿勢だと僕は思っています。僕の「情熱」と理解していただけたら幸いです。

だいたいね、たかが魚釣りですよ。いやいや、そんな「たかが」に夢中なのは事実ですが、釣果や知識、知名度が社会的地位に直結すると思ったら大間違いです。この業界には、以前からそこを履き違えたお馬鹿さんが多いですが。

百歩譲って上記の尺度で語るとしてもですよ、プロミュージシャンの近野さんに勝てる人材は、ヘラ業界には1人もいませんから。だって、高2の次男が風呂場で近野さんの歌をシャウトしてんですよ? 新譜でもないのに、面識もないのに、どんだけインフルエンサーなんだよ? っていう。闇金ウシジマくんの主題歌歌ってんですよ? マウント取られるならこちらです(笑)。

思わず自慢しちゃいましたよ。「お父さん、知り合いなんだぜ!」って。リアルに会ったことはないけど(笑)。(ちょうど一年後の同日、初対面を果たしました♬)

話を短ハリスに戻しますが、連載はいまだに短ハリス「マンセー」な記事だと思っている人は多いですね。ネットニュースでも本文読まずにコメントする人は多いですから仕方ないですけど、長いハリスが好きな人も、「その長さに意味を考え直す」キッカケになれば幸い、みたいな話を初期に書きました。実際は、僕は短ハリスファンですから、オススメしたい気持ちは抑えきれません。ビギナーにはオススメという程度ですが、記事の中でススメてしまっています。

ただ、長いハリスをDisらないようには留意してきました。むしろ持ち上げており、短ハリスは卑屈なくらいの自虐っぷりです。マウントを取りたいなら、相手を貶めて相対的に自分を大きく見せるのではなく、自分を高めることにだけ全集中し、結果的に絶対値でぶち抜くべきだと思います。

連載は9月3日発売のへら専科10月号で完結を迎えますが、長ハリスへの劣等感からスタートし、徐々に短ハリスの合理性を説き、ラス前にはいよいよ胸を張って使える(対等)ところまで復権させてきました。そういうストーリーです。

ただ実際は、使いこなせていない「ナンチャッテ」な長ハリサーが大半な現在、そういう方々の長ハリスより遥かに短ハリスのほうが上だと思っています。これが本音。

ハリスの張りも感知できないのに、長ハリスを御し得る訳がない。ララァじゃないのに、エルメスのビット(ファンネル)を扱える訳がないじゃないですか。ニュータイプだけなんですよ。第六感的な空間認識を持ち合わせているのは。そんな冷静な物理的考察もできない人の釣りは、まず間違いなく辻褄が合っていなくて、ノーガキを聞く価値もないことがほとんどです。

でね、自身をニュータイプではないと自覚できる人(つまり凡人という自覚を持てる人)は、素直に短ハリスを試します。その結果、「ハリスを伸ばす意味」を見失う傾向が強いです。もちろん微調整はしますよ。ただ、「フツー」とされる30センチ前後に戻れない、という訳です。「必要性が感じられない」ということですね。

でも、例外はあるわけですよ。ハリスを伸ばす「必要性がある」ときはどんなとき? という考察がまた楽しいんですね。そしてそれが、真の意味での「長ハリス」になる訳です。他者がいて初めて自己が切り取られるように、短ハリスをやりこんで初めて見えるのが長ハリスだと思います。

ん? では逆でもいいんじゃない? はい。そう思います。ただ、長ハリスって限界がないんですよ。気付いてました? 振り込めさえすれば、3mだって10mだって良いわけですね。事実、マダイ釣りは6mくらいのハリスを使います。つまり、「両極端のどちらか」を知るためには、長ハリスは不適、ということなんです。短ハリスには、物理的な限界がちゃんとあります。

つまりのつまり、従来のハリス論は、基準値が曖昧だったってことになるんですよ。ここからがセッティング考察のスタートなんです。大切な友人であり、幹事長もお任せしているナリーズの泡舟さんなんかは、まさに今ココ。自身の過去を全て検証し、詰めきれていなかった領域もハリスも、詰める作業が楽しくてしかたがないようです。彼なんかは、ベースが出来上がっていますから、一言二言のヒントで100を知ることができます。そういう意味では、彼は凡人ではないと思いますが。

左から、僕、大竹さん(文中の後輩、実際には「くん」で呼んでいました)、そして小川さん(文中の先輩、先輩のことも小川くんと呼んでいましたw)。このテレカはマルキユーさんからいただいたものです。今はなき「クラブ対抗選手権」の予選通過の記念です。全国では4位でした。午前中は1位で折り返したんですけどね…。真面目な話、短ハリストーリーの完成には、二人の天才の間に、凡人世代が挟まれたことがキモだったと感じます。凡人が天才から教わり、凡人が天才に教えるということが生んだ奇跡。天才どうしでは、ここまで文章にならず(以心伝心で必要ない)、世間に広まることもなかったでしょう。第三の天才、岡田さん(トーナメントモンスター)にも伝播しなかったかもしれません。

ここまでの話は、30年前に僕自身が経験したことであり、冒頭の近野さんの投稿にも以下のようにコメントしています。

今までなんとなく繋がっていると感じていた世界が、明確に音を立てて繋がってくる。そういう体験を、イマの近野さんは味わっていることと思います。僕も30年くらい前に味わいました。毎日が輝いていました。時と場所を超えて追体験していただけたこと、心から嬉しく思います。もう、死んでもいいくらいに幸せです。

僕も先輩から教わったんですよ。でも先輩の話はマニアックすぎて、イマイチ理解できていませんでした。ダメな生徒でした。でも、先輩が仕事が忙しくて釣りの頻度が激減し、僕が僕の後輩(年上だけど)に教える必要があって、再構築を迫られました。このとき、教えながら言葉を紡いだのがイマの僕の基礎です。教えながら、教えられたのだと思います。毎晩マンツーマンで後輩に教えながら(討論しながら、に近い)、辻褄の合う理論を考え、日中は短時間でも一緒にサオを出して検証する毎日でした。点でしかなかった知識がどんどん繋がって線になっていく興奮と快感は、今も忘れることがありません。まさにシナプスな日々でした。

蛇足ですが、自分的に線が面になったのはしばらく後です。転職して、一度釣りから離れた後でしたね。現役トーナメンター時代はまだ線だったんですよ。底釣りまでシナプスは伸びていませんでしたし、それでは全国で勝てるわけない。今も勝てませんが(笑)。

短ハリスの話を真剣にするのに30年も必要だったことは、ヘラブナ界の損失ですね。冗談です(笑)。線が面になり、面を研磨するのに必要な時間だったんだと思います。自分に役割があったのなら、です。

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