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垢BAN

BAN、という言葉があります。いつ頃から一般に使われ出したのかわかりませんが、おそらくネットが普及、いえSNSが普及して以降だと思います。つまりこの10年以内、5年以内くらいということになりますね。東日本大震災の頃は、まだTwitterユーザーは少なかったと思います。

2011年はスマホが普及していたとは言えなかったですからね。地震発生直後の停電下、津波や原発の情報は、SNSではなくワンセグTVで得ていた人が多かったのではないでしょうか。電話が繋がらないと大騒ぎになったのも、ほとんどの人がいわゆる「情弱」だったからです。自分もそうです。すでにiPhoneユーザーでしたが、SNSはやっておらず、ガラケーのワンセグを羨ましく眺めていました。

さてご存知の通り、BANとは禁止とか、追放、剥奪、非難という意味で、ネットに限って言えば、激しく暴れる困ったちゃんとか、性的なコンテンツを投稿するなど、道徳的、法律的に問題のある悪質ユーザーが、アカウントを剥奪されるということを指します。

なんでもかんでも英語で表現する必要はないんですが、何度か耳にすれば文脈は取れるので、調べはしなかったけど意味は知っていた、という人は多いでしょう。でも大文字で書かれることが多いので、何かの略語(DAI語)だと思っている人もいると思いますが、違うらしいですよ。僕は今日知りました(笑)。

サーバーを鯖と呼んだり、アカウントを垢と呼んだりすると、2(5)ちゃんねるな雰囲気が醸し出されてきますが、垢BANなんていうとホントにもう、オタクというかなんというか、ディープな臭いがします。でもこれは自分がオジサンだからそう感じるだけであって、若者にはフツーの言葉なのかもしれません。実際、自分には無縁なことだと思っていました。ほんの数日前まで。

例によって前置きが長いというか、本題に入る前に脱線しますが、アカバンというと、長男の幼稚園時代に一緒に観たデカレンジャーのレッド、赤座伴番(アカザバンバン)を思い出してしまいます。これを打っているMac(10.14Mojave)だって一発で変換できますから。ちなみにこの番組には、江成なる登場人物もいました(デカ・グリーン)。

でも赤座より猗窩座がイマドキでしょうね。鬼滅の刃に出てきますから。誰も植物や魚を思い浮かべたりしません。ていうか、アカバンから完全に離れちゃいましたね。

いよいよ本題。今回この記事を書こうと思ったキッカケは、身の上に起こった事件であることはもちろんですが、このタイミングで偶然流れてきたGIZMODOの記事も大きいです。Facebookにもチラッと書きました。

詳しくは下のリンク先を参照いただきたいですが、要は医療に必要な局部アップ画像をやりとりしていたら、GoogleからBANされたってことなんです。父親と娘が一緒に入浴するだけで大騒ぎになる米国と日本では事情が違うのは理解できますが、無実を証明できてもアカウントの復旧が進まないという記事を読んで、ゾッとしました。

いま、なんでもかんでもクラウドに上げていますが、ローカルに保存する方が良いのかな、なんて考えてしまいます。時代に逆行する形ですが、自分のデータにアクセスすることができなくなるなんて、考えただけでも恐ろしいことです。

あとは、終活の問題もあります。死後もデータがネット上に残るのは如何なものかと感じる自分としては、どう考えても人生を折り返した状況で、ときどき思案するのであります。我々は、先人の知らない時代に突入しています。故人の後始末をする遺族の苦労というのは、大変なものらしいですね。サブスクの解約とか。銀行口座が凍結されるだけでも大変だったのに、諸々が紙で残ってないっていうのは、遺族にはなかなかキツい話です。サクッと弔って終わり、ではないんですね。

で、僕のケース。運営するいくつかのECサイトの中のひとつで、クレジットカード決済のアカウントがBANされたんです。上のGoogleの記事でもあるように、異議申し立てをしても、まともな対応をしてくれないんですね。いえ、僕のケースではAIではなく人間が対応してくれましたし、丁寧な言葉が並んでいました(一部は、冷たさを感じる定型文もありましたが)。

つまり、理由をきちんと開示してくれないんですよ。思い当たるフシ(うっかり規約違反)はあったので、当該箇所を削除して再申請するも、却下でした。「精査した結果、お客様のサイトは不適切(高リスク)と判断」の一点張り。もう、意味がわからないですよね。ヤブヘビになるといけないので「もうひとつあった懸念点」は伝えませんでしたが、たぶんそれが理由なんじゃないかな。隅々まで精査したのなら。

正直、気分悪いですよ。今まで問題なかったものが、突然のBAN。もしかすると、くだらない通報があったかもしれません。小さな会社の財務リスクが理由なら、腹も立ちますがぶっちゃけ納得できます。でもそんなこと言ったら、世の数多のネットショップが小さな会社や個人であることを理由にBANされてしまうので、違うのでしょう。

それに、その決済サービス会社のアカウントは、他にもまだあるんです(YouTubeでいえば、複数のチャンネルの内のひとつがBAN)。それらはお咎めなし。この件はいずれ、あらためて書きます。

今回のケースでは残高がなかったのが救いですが、数ヶ月にも渡って出金できないペナルティを課された上にアカウント停止って、自転車操業の弱小企業には致命的です。なにより、そのサイトではBAN以降の決済を受け付けられない、という事態に陥ります。なので、代替決済手段を用意しておく必要性を痛感しました(銀振や代引は当然として)。

WordPressをネットショップ化するWooCommerceには、たくさんの決済サービス会社と接続するプラグインが用意されています。そのほとんどが固定費なしで利用できるますが(アーニャふう)、決済手数料に少しの差があります。とりあえず有名どころをピックアップ。

で、さっそく実装。今までほとんど触ってこなかった決済サービスの知見を得ることができたので、結果オーライといえばそうです。リスクマネジメントという意味では、遅きに失したと反省しました。それぞれの特徴、使い勝手にはだいぶ差があります。面白いですよ。ちょうど今携わっているカート案件にも、活かせるスキルとなりました。

面白いといえば、乗り換え先の決済サービス会社(BANされた会社のライバル会社)とのやりとり。よくわからないことがあって、質問していたのでした。

「お客様のサイトを拝見させていただきましたところ、〇〇の問題は見当たりませんでした。つきましては、△△をお試しいただけ(以下略」

BANの再審査と違って舐め回すようには見ていないだろうけど、パッと見でわかる悪質性はないってことですよね。そりゃそうだ。日本国の法律違反なんかしてないんだから。あるのは、決済サービス会社の、利用規約とさじ加減のみです。

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