Stripe, Square, PayPalについて
- 投稿日
- 最終更新 9月 10, 2022
- カテゴリ- WooCommerce, WordPress, 仕事
複数サイトでの運用は可能なのか?
これからWordPress+WooCommerceでネットショップを立ち上げよう、もしくは既存のWordPressサイトをネットショップ化しようとしているあなたは、おそらく、Stripe、Square、PayPalの三択で、決済サービス会社(決済代行会社)を検討していると思います。
それはなぜかと言えば、知名度(安心度)と、そこからくる情報量の豊富さ、固定費がかからないこと、個人事業主でもアカウントが作れること、などからでしょう。後述しますが、決済時に画面遷移しないこと、というのもあるかと思います。いずれにせよ、こんな名もない筆者の記事にたどり着く時点で相当にググりまくっており、三社のサービスの特徴はあらかた掴んでいるはずです。
それでもなお、検索を続けたあなたの理由はズバリ、「一度申し込めば、複数サイトで運用することは可能か」どうかが、ググっても出てこないからでしょう(Stripe除く)。英語サイトにはあるっぽいですが、自分は諦めてサポートに確認しました。ですので、先に結論から書きます。
複数サイトで運用可能。というより、複数アカウント(たぶん無制限)を生成可能と言ったほうが良いでしょう。サイトごとに個別の審査、設定がありますが、登録メールアドレスや入金口座は共通でもOKです。アカウントごとにいちいちログイン・ログアウトを繰り返すことなく、最初に作ったメールアドレスのアカウントで全てを一元管理できます。その内のひとつがBANされても、他のサイトに影響はありません。使い勝手は三社中ナンバーワンです(独断です)※ 決済手数料3.6%、固定費ゼロ、入金(決済会社からすれば出金)は自動で手数料無料、決済はサイト内完結
サポートに問い合わせた結果、1アカウントを複数サイトで使いまわし可能。ただし規約上、同一業種に限るようです。使いまわしのため、複数のWooCommerceからの受注を、それぞれ分けて管理することは難しそうです。プラグイン側設定画面に、受注データの接頭辞(請求書番号のアタマの記号)をカスタムする項目がないからです。そもそもSquareは、実店舗のPOSレジとの在庫同期がウリのため、Square管理画面側では店舗を区別できるようになっています。実店舗がない、ただの決済ゲートウェイとして使用する、という場合には、WooCommerceとSquareで同期はしませんので、サイト間の売上混同に注意が必要です。API情報を入力する手間がないので、WooCommerce連携は三社中最も簡単です。
他業種のサイトで利用するためには、新規でアカウントを取得する必要があるようです。アカウント数に制限はないと思われます。また、登録の際のメールアドレスや入金口座を別途用意する必要の有無に関しても、特に言及はありませんでした。※ 決済手数料3.6%(JCBのみ3.95%)、固定費ゼロ、自動入金手数料無料、決済はサイト内完結
海外では5個も6個もアカウントを所有しているという記事を見かけますが、日本国内では個人用アカウントとビジネスアカウントをそれぞれ1個ずつ、と公式サイトにあります。この2個=2種を「複数」と表現する記事が、「複数+アカウント(サイト)+PayPal」の検索結果を占めています。ですが、知りたいのはそれじゃない! ってことで、サポートに問い合わせしました。すると、1ビジネスアカウントにつき、2複数サイトと連携可能とのことです。実験中の自サイトでは、2つ目のサイトでAPIがエラーになりますので、なんらかの設定ミスがあるのでしょう(解決済)。ちなみに、プラグイン側設定画面には受注データの接頭辞をカスタムする項目もありますので、使い回しは可能なのだろうと思っていました。でも、2個までです。3個目からどうやって弾くんでしょうね? 謎です(2人めのサポート担当者は複数と答えました。実際に3個で確認済みです)。
1アカウントを使い回せることがわかったので、すでに不要な情報かもしれませんが、「ビジネスアカウントを複数持てるのか」をも知りたいですよね。可能とのことです。いずれにしても、PayPalはアカウントごと(個人、ビジネス問わず)に異なるメールアドレス、入金口座を要求されます。要注意です。
※ 決済手数料3.6%+40円、固定費ゼロ、5万円以上の入金手数料無料・5万円未満の入金は250円(いずれも出金は自己申告タイミング)、決済はポップアップと画面遷移の二択(導入するプラグインによる違い)+サイト内完結(アカウント非保持者向け)
選択肢が多すぎて迷う
Eコマース(ネットショップ)に不可欠な、カード決済機能を提供する決済サービス(決済代行)会社は、上記以外にも沢山あります。ショッピングカートを構築できるCMSとして、WordPress上で動くWooCommerceのシェアは既存の国産CMSより低い現在、すべての決済サービスがWooCommerceに対応しているわけではありませんが、かなりの種類が対応しています。
イプシロンやゼウスなどの有名どころも、WooCommerce連携プラグインは存在します。ただ、有料なんですよね。せっかくサーバー維持費以外は無料でネットショップを構築できるWordPress+WooCommerceなのに、決済プラグインでお金を払うというのは、違和感があるものです。さらに、決済サービス会社に支払う固定費(月額利用料)もあったりするので、立ち上げたばかりの小さなショップにはキツいです。
Amazon Payは導入は無料ですが、決済手数料が4%とやや高いことと、法人のみが対象なので、個人事業主は申し込むことができません。
LINE Payは個人事業主でも申し込め、固定費無しで決済手数料が3.45%と安いので、これからどんどん普及するのでしょう。入金(決済会社からすれば出金)時に手数料がかかるのが難ですが、自分も運営するどれかのサイトで導入を検討しています。
個人事業主でも申し込めるソニーペイメントにも、固定費なしのプランがあるようですが、入金時に手数料がかかるかは、ググっても見つけられませんでした。導入予定はないのでスルーします。
PayPayもWooCommerceに対応していますが、あまり興味がないので調べませんでした(笑)。ポイントにこだわる顧客のことを考えれば、導入を検討するのも良いですね(プラグインは有料で、2社から販売されています)。楽天ペイ対応のプラグインは、ググってみたところ、ありそうでなさそうな感じ。
決済手数料が格安の決済会社としては、PAY.JPなんかも気になるのですが、これもプラグインが有料なんですよねぇ。。
WP+WooCommerceを選ぶ理由
そもそも、WordPress+WooCommerceを選ぶ理由、逆に言えば、ユーザーも多くて安心感のある国産CMSを使わない理由、バンバン広告が流れるShopifyやWixを使わない理由って、「コストよりも自由度、拡張性を重んじたから」という理由である気がするんです。でも実際は、そこまで使いこなせるユーザーなんてそういないんですよ。なのでもっと突き詰めれば、「他人と同じものを使いたくない天の邪鬼」というのが本音なんじゃないでしょうか。本気でカスタムしようと思えば、アプリが無料のWordPressだって外注に出すんですもん。
世界シェアで見ればWordPress+WooCommerceが1位なので、他人と違わなくなってしまう未来は見えていますが、Appleが世界一の企業になったからといって去るファンも少ないものです。自分はジョブズ復帰直前のドン底時代よりも前からのファンですが、いまだにAppleユーザーですし。
で、他(人)のネットショップとは違う雰囲気って何? って言ったら、「決済の際に画面遷移するかどうか」だと思います。遷移するのは構いませんが、要は独自ドメインが変わらずに手続きが進むかどうか、です。同一ドメインのサイト内で完結するって、カッコいいじゃないですか(笑)。なんか、専用のシステムなの? みたいな。そういうところをくすぐられるタイプの人が、WordPress+WooCommerceを選んでいるのだと思います(独断です)。
ただ、セキュリティ面では不安がありますよね。WordPress+WooCommerceでもカード情報は取得しないので、漏洩させてしまう心配はないのですが、Amazon PayやLINE Payに慣れた顧客から見れば、聞いたことのない独自ドメインよりも、大手決済ブランドのドメインサイトへ外部遷移するからこその安心感というのもあるわけです。
なので、これからは複数の決済方法会社から選べるようにしておくべきだと思います。代引や銀行振込の他に、です。突然の垢BAN対策にもなります(笑)。もっとも、どんな決済を使用したところで、商品発送に顧客住所が必要なことに変わりはありません。最低限の個人情報は取得することになるので、扱いには細心の注意が必要です。
手数料は高いし、引き出し(出金)にも手数料はかかるし、しかもそれが手動だし、良いこと何もないじゃん? な、PayPalを選択肢に挙げるのはまさにそこで、「遷移ナシと遷移アリの折衷と言える」ポップアップする決済画面が、天の邪鬼の心を鷲掴みにするからです(独断です)。
おまけ
以下は自分が運営する、とあるサイトのスクショです。自分はこういう遊びをしたいがための、WordPressなのです。決済方法ごとにボタンの色が変わるとか、デフォルトのアイコンをCSSで貼り替えたりとか。さきほど書きましたがLINE Payも導入してみたいですし、PayPayは使ってないので興味はないんですが、この国内統合を果たした二社に共通するコード決済(バーコード、QRコード)は「変わり種」的にたまらんとは思います(PayPayのプラグインは安い方でも33,000円しますが)。オタクというかアタオカというか、本質とまったく関係ないところにもヨロコビを見出すお店屋さんごっこ。これぞ楽しいWPライフです(独断です)。
9/1、別のサイトにLINE Pay導入。審査(法人は履歴事項全部証明書が必要です。弊社は8/30に法務局へ出向き、取得してきました)も1日で終わり、無事に加盟店登録できましたが、またしてもエラーで動きません(笑)。現在サポートに問い合わせ中ですが、LINE Payモジュールを同梱する無料プラグイン「Japanized For WooCommerce2.5.3(最新版)」の公式アナウンスでは、WordPress6.0.2で未検証なので、文句は言えないですね。ここにいつかPayPayも並べる予定ですが、遊びで33,000円の有料プラグインは贅沢なので、そのうちに…と思ってましたが、試用だけならプラグインは無料ダウンロードできるので、9/2にやってみました。PayPayは動きそうです。ちなみに、LINE Payのサポートは、レスポンスは早いんですが、中身は塩でした(笑)。まぁ、こちらの質問のしかたが悪いんですね。技術的な質問専用窓口があるとしらず、通常の窓口へ→技術部門の連絡先を書いた返信が来る→繋いでくれれば良いのになぁと思いつつ、すぐに転送→すぐに技術部門から返信あり、「プラグイン作ったサードパーティに訊いてください」🤣
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ピンバック: 垢BAN - アーカイぶログ(エナ文庫部)kimitaka.enari.jp
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